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「悼む人」 [小説]
天童荒太著
著者の作品は「家族狩り」「永遠の仔」とじっくり読ませるなかにラストにひとひねりある小説を書くという印象が強い。
本書を読んだ感想は、直木賞を受賞した作品でもありなかなかGood。
最初悼むってなんて読むかもわからなかったし、さまざまな死者を悼む聖人?の話と聞いてなんか短編小説かなにかかと思っていたけど全然違った。
雑誌記者。悼む人の母であるがん末期患者。一度殺人を犯し出所した後も過去に縛られている女性。
この3人の視点が交互に描かれていてそれがまたいい感じに悼む理由、現在の環境がわかるようになってくる。
「あなたは誰に愛されていましたか? 誰を愛していましたか? どんなことをして人に感謝されましたか?」
このことだけを思い悼む主人公。。
読んでいけば読んでいくほどれていきます。
読み終わったあと自分の周りの亡くなった人々のことを少し多めに思い出すことでしょう。
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