スワンソング ダメ男の物語 [小説]
大崎善生著 著者の作品は「パイロットフィッシュ」以来。
携帯が普及していない時代、3年間つきあっている彼女がいる主人公。アルバイトで入ってきた由布子に惹かれ・・・
典型的な三角関係から元カノの自殺。以前から元カノとの関係と自殺によって精神的な病にかかる由布子を献身的に支える主人公・・・
ストーリーとしてはこんな感じ。全体的に哀しい雰囲気をかもしだして寂しい感じが伝わってきます。
ただ、よくよく考えるとこの主人公は典型的なダメ男だと思う。
彼女がいるのに他の女性に惹かれるし。元カノとはしっかり分かれないし。逃げるし。毎夜由布子に呼び出されてつらいつらいって言うなら一緒に住め!って一人つっこみしました。
現在から過去を思い出しさらにそこから過去にさかのぼったりするので少し時間軸がおかしくなります。
そこがちょっとマイナスポイント。
でも、この本読んでいるとどうしても「ノルウェイの森」を思い出してしまいます。著者はそこまで意識していたのであろうか。。。
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